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泉美木蘭
2021.4.26 19:30

インドの大気汚染

インドが一日35万人以上コロナに感染して、
死者が一日2800人以上に急増と大変なことになっているけど、
コロナの数字だけにとらわれて、日本もこうなるのかと
比べてしまうと、むだに煽られるだけなんじゃないかと思う。

 
日本とはいろいろスケールの違うインドについて、
年間どのぐらいの死者が出ているんだろうかとか、
ちょっと気になったので調べてみたら、
目下、中国を追い越せの勢いで経済発展中のインドでは、
工業排気のほか、毎年何か月もの間、野焼きする習慣もあり、
近年は「世界最悪の大気汚染レベル」と言われているようだ。

PM2.5の濃度が日本の30倍、
街に靄がかかっているような状態もあり、
息切れやアレルギーが頻発、
大気汚染が原因の呼吸器疾患で、年間170万人が死亡。
2019年には、大気汚染を理由とする緊急事態宣言が出て、
学校休校、建設工事中断、飛行機欠航などが命令されて
いたという。
汚染物質の大気汚染測定器では、汚染度がメーターを
振り切れてしまい、測定不能になって、
「災害」のレベルだという過去記事もあった。
 
もともと生活しているだけでも呼吸器をやられている上に、
医療設備も脆弱な地域が多く、
一度はじまってしまうと、あっという間に犠牲者が増える
という土壌があったのではないだろうか。

それでも大気汚染による死者のほうが多いのでは?
という気がするけど。

いずれにせよ、日本とは状況が違います。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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